サッカーの写真を撮り始めた時に撮りたいと思っていた写真は、かっこいいフォームで蹴ってるところや、シュートシーンでした。
もちろんそんなシーンが撮れれば嬉しいし見栄えがします。
でも、撮り続けているうちに、画の後ろにあるストーリーを撮れるようになりたいと感じるようになりました。
写真の中には映っていないけれど、もしかしたら見てくれている、ほんの一部の人にしかわからないかもしれないストーリー・・・
そんな写真をいくつか紹介させてください。
これは光陵高校戦、1-0から追いついて、PK戦で勝利した試合。
後半立ち上がりに失点した直後、寺井キャプテンがプレイを止めて、みんなを集めて声をかけたシーンです。
写真にするとなんでもない一コマかもしれませんが、これまでの橘学苑には見られなかった風景で、寺井キャプテンのキャプテンシーが目に見えた、とてもいいシーンだったので、思わずシャッターを押しました。勝ちたいという気持ちが行動になって現れ、結果につながったのだと思いました。
寺井君はこの後のPK戦が終わった直後、誰よりも早くキーパーの三浦君のもとに駆け寄り、ねぎらったらすぐに最後のキッカー田中駿平君の元に駆け寄りました。このシーンは
ムービーにしているのでぜひ見直してみてください。寺井君はキャプテンらしい頼れるキャプテンだなと感じています。
これはインターハイ予選の光明相模原戦、0-3でリードされた後半残り僅かな時間。
相手の攻撃を止めた直後、キーパーの高橋君は素早く立ち上がると味方に力強く、上がれと指示を出しました。
まだ試合は終わってないぞ、1点返そう!という気迫が伝わってきました。
これまで、大きな試合には控えに甘んじてきた高橋君。私が公式戦で写真を撮ったのはもしかしたら初めてだったかな?
何が何でも勝ちたい!その気持ちが写真から伝わってくるのではないかと思います。優しそうな男の子という高橋君のイメージもこの試合で、実は熱い男なのだ、と一転しました。
今後の三浦君とのキーパーのポジション争いも注目です。
これはリーグ戦新羽戦で2点目を決めた小玉智也君。2年生ながらトップを任され責任も感じていると思います。大事な試合で決めることができて、ほっとしたことでしょう。得点を決めても派手に喜ぶようなことはないのですが、控えめに同期の増田君とハイタッチ、二人は中等部から一緒にやってきたいわば戦友です。
そしてそれをねぎらう寺井キャプテン。
我ながらいいシーンです。
同じく新羽戦で、試合前のワンシーン。キャプテン同士の挨拶の際、日頃はこんな時に和やかな空気になることはないのですが、なにやら二人はとても嬉しそう。
これは!?っとシャッターを切りました。
あとで、二人が小学生の時のチームメイトだと教えていただきました。
二人の嬉しそうな様子にこちらまで笑顔になるそんなシーンでした。
他にも元チームメイトや友達とのマッチアップシーンは知っていればなるべく意識して撮るようにしています。
もっともっとたくさんのストーリーを撮れるように、練習からみんなのことをちゃんと見てあげたい。なかなか忙しくて時間をとるのが難しいのですが、できる限り足を運んであげたいなと思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
これからも橘学苑サッカー部を応援よろしくお願いします。